ペットフード業界で働くこと9年目。中学生の頃よりビションフリーゼ(メス、毛が薄め)のパピの姉として育つ。それ以来、白くてふわふわな犬が好き。趣味はビショングッズ収集。図書館司書の資格をもち絵本の読み聞かせやお話し会なども行っていた。好きな絵本は「どろんこハリー」。将来は犬と一緒に心を開いて読書を楽しむ社会貢献もしたいと思っている。
2024/03/18
ジャムやホームメイドのスイーツなどによく使われるブルーベリー。
目の健康に良いフルーツとして認知している人も多いのではないでしょうか。
そんなブルーベリーを見つめる犬の目は、いつも食べたそうな表情をしています。実際に、犬が美味しそうに食べるという声をよく聞く一方で、
と疑問に思っている飼い主も多いようです。
結論から言うと、ブルーベリーは犬に与えても大丈夫な果物です。ただし、与え過ぎには注意が必要です。
本記事では、犬にブルーベリーを与えても大丈夫な理由から与え方、そして注意点まで解説します。
【 目 次 】
ブルーベリーには犬の体によくない有毒成分は含まれていませんので安心して与えることができます。
犬に与えてはいけないフルーツとして有名なぶどうと見た目が似ていますが、ぶどうは「ブドウ科」、ブルーベリーは「ツツジ科」と全く異なる食べ物ですので、ブルーベリーには中毒成分は含まれていません。
ただし、与え過ぎには要注意です。
ブルーベリーは糖分が多く、カロリーが高めなフルーツなので、与え過ぎは肥満の原因になります。また水分も多いため下痢などお腹の調子を崩すことが考えられます。あくまで適量であることが大切です。 そもそも栄養面において総合栄養食の良質なドッグフードを食べている場合は、栄養面で不足することはありません。食欲が落ちていて、とにかく何か食べさせたい時や水分を摂らせたいとき、または食べる楽しみ、与える楽しみとして、適量の範囲内で与えることが大切です。
総合栄養食については以下の記事に詳しくまとめているので参考にしてみてください。
ブルーベリーは、食物繊維とビタミンEの豊富な供給源として知られており、アントシアニンとして知られるポリフェノールなど犬の健康維持に役立つ栄養を含んでいます。
期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
以下では、上記で示したブルーベリー100gあたりに含まれる代表的な栄養素と効果を紹介します。
犬のお腹の調子を整えたり、便秘予防に効果的といわれています。
ちなみにブルーベリーに多く含まれるのは、腸内環境の改善や便のかさを増して便秘の解消に役立つ不溶性食物繊維です。前述の通り適量の不溶性食物繊維は犬の体にメリットをもたらしますが、食べすぎは消化不良を起こし、かえって腸内環境が悪くなる可能性があるので注意が必要です。
紫外線などによる活性酸素による酸化ダメージから細胞を若々しく健康的に維持するのに役立ちます。
ビタミンEはビタミンCと一緒に摂ることで、より効率的にその作用を発揮するといわれています。
体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンというタンパク質をつくるのに不可欠で、犬の皮膚、皮膜や粘膜などの健康維持に役立ちます。
また、抗酸化作用があるため、アンチエイジングや動脈硬化の予防、免疫機能のアップなども期待できます。
ブルーベリーにはアントシアニンというポリフェノールが含まれています。
アントシアニンはビタミンCと相性が良く、相乗効果により高い抗酸化作用を発揮します。アンチエイジングや動脈硬化の予防、免疫機能のアップなどが期待できます。
目の健康へ働きかけるほかにも、皮膚の表面の弾力性や水分量、脂質量の増加が期待できます。
※ブルーベリーの可食部100g当たりの数値
※参照元:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07124_7
犬にブルーベリーを与える際は、洗って生のまま皮ごと与えて大丈夫です。
またアントシアニンやルテインのような「抗酸化物質」は熱に弱いため、加熱すると成分を壊してしまいます。そのため、加熱せず生のままで犬に与えるのがおすすめです。
与える際は、すりつぶす必要はないですが、トイプードルやチワワなど超小型犬は咀嚼できず丸呑みしてしまい、喉に詰まらせてしまうことがあります。
食べやすいように犬の大きさや食べ方にあわせて小さくカットしてあげましょう。
犬が、ブルーベリーを喜んで食べているからといって与えすぎることのないように注意しましょう。
一般的におやつで与える際は一日の必要カロリーの10~20%分が許容量ですが、特にブルーベリーは、約86%が水分であり、また糖分も多く含まれているので、たくさん与えてしまうとお腹の調子を崩してしまうおそれがあります。
以下が犬にブルーベリーを与える際の目安です。
あくまで犬の年齢やお腹の健康状態や運動量によっても適量は異なるのであくまで目安として調整しましょう。
ブルーベリーに含まれるカリウムは、心臓、腎臓に持病のある犬には制限が必要な成分です。
特に療法食を食べている犬の場合には、ブルーベリーをあげる前に必ず獣医師に相談してからにしましょう。
アレルギーは、体内の免疫機能がタンパク質に対して異常に反応することで起こるものです。
ブルーベリーには少量ですがタンパク質が含まれているので、アレルギーを引き起こす可能性があります。
アレルギーを起こすと下痢、嘔吐、痒みを伴う症状などが多く見られます。 初めて犬にブルーベリーを与えるときには、少量にしておき、ほかに新しい食べ物を与えないようにしましょう。こうすると、万が一アレルギーを起こしたときの重症化を抑え、その原因を特定しやすくなります。
Qブルーベリーを子犬や老犬に与えても大丈夫でしょうか?
A通常、消化器官が十分に発達する生後2〜3か月ほど経った頃から与えることができます。 ただし、子犬によっては歯が乳歯から永久歯に生え変わる生後7~8月までは消化機能が未発達なこともあるので、まずは少量から与えるようにしてましょう。
老犬も同様に、消化器機能が弱っていることがあることから、与える際は少量から始めましょう。
Qブルーベリーのジャムやヨーグルト、ケーキなどの加工食品は与えても大丈夫でしょうか?
Aブルーベリーの加工食品には、甘味料や着色料、防腐剤、香料などの添加物が含まれていることが多いため、与えないほうが良いとされています。
たとえば、市販のブルーベリージャムは保存のために砂糖が多く使われおり、犬のおやつとしては適切ではありません。
犬の健康に役立つ栄養成分が豊富に含まれるブルーベリー。
ただし、与え過ぎると下痢や嘔吐を引き起こすことがあるので、あくまでおやつとして与えるようにしましょう。
そして、与えるときはアレルギーに注意し、ブルーベリーを与えた分の主食を減らしてカロリーオーバーしないよう注意しましょう。
ブルーベリー以外のベリー類については以下の記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。
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