怖がりの犬も大丈夫!環境の変化に適応させるためのトレーニング

2022/01/05

犬 怖がり

犬が新しい場所や環境を経験するとき、どのような反応をするかは犬によって違います。

新しい景色や音、匂いに恐怖を感じて怯える犬もいれば、攻撃的になったり、過剰に興奮したりする犬もいますが、適切なトレーニングと事前準備さえすれば、ほとんどの犬はすぐに適応し、新しい場所でも素直に受け入れるようになります。

ただ、環境によっては難しいこともあります。例えば、街中では騒音や雑音も多く、ドッグランでは他の犬や人間など、犬にとっての刺激がたくさんあります。ここでは犬が慣れない場所に適応するためにどうすればよいかを見ていきましょう。

この記事で伝えたいこと

新しい環境に適応していくことは、飼い主と犬との絆を深めることに繋がる

犬がすぐに新しい環境に慣れることは期待せず、徐々に慣れさせていく

苦手な事象の発生の際にオヤツやおもちゃを与える条件付けトレーニングを活用する

犬を街中に連れて行く

犬 外 怖がり

犬が初めて外の世界を体験するときの気持ちを想像してみてください。

犬は、家の中とは違う景色、匂い、音という刺激を立て続けに浴びることになります。例えばゴミ収集車が巡回するような大きな音がすると、犬は吠えたり、急にリードを引っ張って飛び出し、逃げようとすることがあります。

一方で、どんなに人の多いにぎやかな街中でも落ち着いている犬を見かけますが、その秘訣は何でしょうか。

街中での怖がりな犬の慣れさせ方

犬 慣れさせ方

犬がすぐに新しい環境に慣れることを期待しないでください。無理なく順応できるよう、時間をかけてあげましょう。初めて犬を外に連れて行くときは、交通量が少なく、歩行者も少ない静かな時間帯やコースを選びましょう。まだ店が閉まっている土日の早朝などが良いでしょう。

まずは5分から15分程度の短い時間、犬を外に連れて行くことから始めてみましょう。はじめは首輪とリードを付けたうえで、抱っこで連れて行き外の環境に慣れさせるのもおすすめです。おやつをたくさん持って行き、犬が不安や恐怖を感じたら、ご褒美を与えて、不安の原因となっているものとポジティブな関係を築き始めます。

例えば、スケートボードに乗った人が通り過ぎると、その音や動きに犬は驚いて飛び跳ねて吠えることもありますが、そういう時はおやつを手に取り、代わりに飼い主に注意を向けさせます。

大きな音、見慣れないもの、速く走る自転車など、犬が何かに反応するたびにこれを繰り返しましょう。

週末といえども、道路を独り占めできるほど恵まれた環境ではないでしょうから、たとえ見知らぬ人が苦手な犬でも、落ち着いて対応できるよう教えておく必要があります。

誰に対してもフレンドリーで注目されることが大好きな犬がいる一方で、控えめな犬もいます。散歩中は犬から目を離さず、苦痛や不安のサインを見逃さないようにしましょう。特定の人に対して警戒したり怯えたりしているような場合は、そっとその場を離れましょう。

あなたは犬の親友であるだけでなく、犬の一番の理解者であることを忘れないでください。

また、慣れない物や様々な地面の感触(土やアスファルト、でこぼこした道など)に犬を慣れさせることも必要でしょう。

滑りやすい舗装の道や歩くたびに音のなる床を歩いて恐怖を感じたり、車いすの人を初めて見て吠え出したりすることもあります。このような反応に備え、カウンターコンディショニング・トレーニング(苦手な事象の発生の際にオヤツやおもちゃを与える条件付けトレーニング)を使って、さまざまなきっかけに対する感情的な反応を変えてあげましょう。

街中への散歩は、たとえ体力を使わなくても、精神的な負担がかかることを考慮して、最初は短時間で済ませましょう。

ドッグランの環境に適応するための準備

ドッグラン

多くのドッグランは、街中に比べれば雑然とはしていませんが、それでも犬が反応するような刺激はたくさんあります。

他の犬からの刺激が一番心配なのですが、それだけでなく周囲には他の犬の飼い主や場合によってはその子どもがいることもあります

犬を連れてドッグランに出かける前に、まず飼い主だけで様子を見に行き、近所で最も安全で静かなドッグランを探します。理想的なのは、大きな公園の中にドッグランがあり、犬が落ち着かない様子だったり、過度に不安そうな場合は、ドッグランの外で落ち着くことができる場所です。

初めてドッグランに行くときは、平日など、ピーク時ではない時間帯を選ぶと、同時にたくさんの新しい犬に出会うプレッシャーを感じずに、新しい場所に慣れることができます。

時間と場所が決まったら、次は犬に準備をさせる番です。基本的な社会化とトレーニングは、犬が新しい体験に対処するために大いに役立ちます。また、飼い主が状況をコントロールしやすくなります。

ドッグラン

ドッグランに到着したら、入場する前にゲートの手前で少し立ち止まり、犬が中の音や匂いに慣れる時間を作ってあげましょう。このとき、小さなご褒美やおやつをあげると、中に入ってからも集中力を持続させることができます。

まずは犬にリードをつけたままドッグランの中に入り、周囲の犬の行動やそれに対する自分の犬の反応や接し方について様子を見ます。

落ち着いていたら、ご褒美をあげて、もう少し雰囲気に慣れる時間を作ってあげましょう。(日本ではドッグランの中でおやつをあげることを禁止しているも場合もあるので、事前に確認しておきましょう)

犬が不安になったり、過剰に反応しだしたりしたら、落ち着いてドッグランを出て、ゲートの外で止まってご褒美をあげます。犬が落ち着いたら、いつでもランの中に戻ることができますし、一旦帰宅して翌日に再挑戦することも可能です。

犬がリラックスし、社会性が身につき、確実に呼び戻すことができると確信したときのみ、リードを離すようにしましょう。ただし、あまり遠くへ行かせないようにし、犬のボディランゲージや周りの犬の動きに注意し続けましょう。

ドッグランを利用する際の準備については「【施設紹介付き】ドッグランを利用するときのマナーとは?トラブルを避け、安心して利用するためのヒントを紹介」に詳しくまとめていますので合わせて参考にしてみてください。

新しい環境に適応していくことで、犬との絆を深める

犬をさまざまな場所に連れて行くことは、犬と飼い主双方にとって実りある経験となります。犬との絆を深め、新しい体験を共有する機会を与えてくれます。

新しい環境は、犬によっては恐怖を感じたり、過剰に興奮したりすることがあるので、出かける前に基本的なトレーニングを行うようにしましょう。もしあなたが公共の場で犬が吠えたり突然リードを引っ張ったりするような反応行動に悩んでいて、もっと深いアプローチが必要な場合は、ドッグトレーナーなどのプロの手を借りることもおすすめです。

呼んだら来る、知らない人に礼儀正しく挨拶する、リードで静かに歩くなどの基本的なしつけができれば、犬と一緒に新しい場所に行くことをより楽しむことができるでしょう。

リードの引っ張り癖の直し方については「犬とのお散歩。リードの引っ張り癖を直す6つのヒント」に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

Steffi Trott スピリット ドッグトレーニングの創設者

シュテフィ・トロットは、数千頭もの犬を対面やオンラインでトレーニングした経験を持つベテランのドッグトレーナーです。ゲーム形式のトレーニングを専門として、リアクティブな犬や怖がりの犬を対象に活動しています。

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