「ペットに携わる仕事がしたい」の一心で、2年前に異業界からグローバルペットニュートリション㈱に転職。子供の頃に家にいたセキセイインコとは、友達のように喜怒哀楽を共有して一緒に育った。 学生時代の4年間をアメリカのイリノイ州で過ごす。趣味はテニスで、身体を動かすことが好き。 将来は、人間の家族と犬と一緒に朝活ランニングすることが小さな夢。
2022/12/16 更新日:2023/7/23
旬の果物を楽しむ私たちと同じように「犬にも一口分けてあげたいな」と思う飼い主も多いのではないでしょうか。ましてや果物の多くは、ビタミンや食物繊維が豊富で体に良いといった話も聞いたことがあるかもしれません。
では、その果物、本当に犬が食べても大丈夫なのでしょうか?
結論から言うと「犬に与えても大丈夫な果物とダメな果物」があります。
また大丈夫な果物でも与え方には注意が必要な場合が多く、飼い主としてしっかり理解しておく必要があります。
この記事では、犬に果物を与えたい飼い主のために「与えても大丈夫な果物」と「与えてはダメな果物」について、またその与え方について果物ごとに解説します。
最初に与えても大丈夫な果物とダメな果物を一覧でご紹介します。
ぶどう、皮をむかない柑橘類、アボカド、イチジク、ドライフルーツ、プルーンなど
与えても大丈夫な代表的な果物によって期待できる効果などより詳細をご紹介します。
バナナに含まれる栄養による、犬の健康維持に期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
バナナに関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
みかんに含まれる栄養による、犬の健康維持に期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
みかんに関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
いちごに含まれる栄養による、犬の健康維持に期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
いちごに関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
りんごには犬の健康維持に役立つ栄養を含んでいます。期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
りんごに関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
スーパーフードとして注目されているベリー類。
そんなベリー類の多くは、抗酸化物質が豊富な他、ビタミン・ミネラル、ほかにもポリフェノールや食物繊維など犬の健康維持に役立つ栄養素を含んでいます。期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
ベリー類に関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
日本の夏の風物詩ともいえるスイカ。スーパーに並ぶスイカを見かけるようになると夏を感じますよね。
そんなスイカは、カリウムをはじめとするミネラルやβカロテン、ビタミンC、リコピン、シトルリンなど犬の健康維持に役立つ栄養素を含んでいます。そうした栄養素によって期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
スイカに関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
国産のパイナップルをスーパーで見かけるようになると夏を感じる人も多いのではないでしょうか。
そんなパイナップルは、ビタミンB1・B2やビタミンCなどのビタミン類からβカロテン、クエン酸、食物繊維、ブロメライン(ブロメリン)など犬の健康維持に役立つ栄養素を含んでいます。そうした栄養素によって期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
パイナップルに関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
甘くて美味しい桃は、中国原産の果物で、主に果肉が白い白桃系と、果肉が黄色の黄桃(おうとう)系に分かれます。
そんな桃には、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類からカリウム、食物繊維、カテキンなど犬の健康維持に役立つ栄養素を含んでいます。そうした栄養素によって期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
桃に関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
さくらんぼは、丸くかわいらしい見た目と色鮮やかさから人気があり、その甘酸っぱい味わいが特徴的な果物です。
そんなさくらんぼには、ビタミンCやビタミンEなどのビタミン類からカリウム、βカロテン、アントシアニンなど犬の健康維持に役立つ栄養素を含んでいます。そうした栄養素によって期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
さくらんぼに関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
夏から秋にかけて収穫される梨は、様々な品種があり、酸味があるものや甘味のあるものなどさまざまバリエーションを楽しめる果物です。
そんな梨には、カリウムや食物繊維、アスパラギン酸、ソルビトールにプロテアーゼなど犬の健康維持に役立つ栄養を含んでいます。期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
梨に関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるように、古くは奈良時代から栄養価の高い果物として重宝されてきた柿。
そんな柿は、抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれています。それ以外にもβカロテン、食物繊維やカリウムなど犬の健康維持に役立つ栄養を含んでいます。期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
柿に関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
栗は秋の味覚の代表格。
モンブランやマロンパイなど栗を使った料理も豊富で、秋を感じるスイーツを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
そんな栗は、エネルギー源になる炭水化物の他、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンAなどのビタミン類、カリウム、食物繊維など犬の健康維持に役立つ栄養を含んでいます。期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
栗に関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
犬は、食べ物を噛まずにそのまま飲み込んでしまうことがあります。
柔らかい果物であればそのままあげてもいいのではと思われるかもしれませんが、場合によっては喉に詰まらせる可能性もあります。
必ず小さくカットしたり、すりつぶしたりしてからあげるようにしましょう。
皮や種のある果物は、人間が食べるときと同じように、必ず外皮を剥いてから与えましょう。
例えば、みかんの外皮には、「ソラレン」という中毒性の物質が含まれており、嘔吐や下痢の症状を引き起こす恐れがあります。
中にはバナナのように犬にとって危険な成分が含まれているわけではないものもありますが、基本的に皮は消化が悪く、消化不良や腸閉塞などにつながります。
消化の悪い皮は最悪の場合、命に関わる腸閉塞を引き起こすこともありますので、剥いた皮を犬が勝手に食べてしまわないように必ず届かないところに捨てることも大切です。
果物を与える量は、1日の必要摂取カロリーの10%程度にし、果物を与えた分の主食を減らしてカロリーオーバーしないよう注意しましょう。
人間に1口サイズの果物も、カラダの小さい犬にとってはかなりの高カロリー食品です。
そもそも犬に必要な栄養素は、総合栄養食と記載のあるドッグフードに十分含まれており、逆にいくら栄養素が豊富な果物であってもそれだけでは不十分です。
そのためドッグフードを主食として、果物はおやつ、またはご褒美として与えるようにしましょう。
与えてはダメな代表的な果物についてより詳細の理由を紹介します。
ぶどうは犬にとって中毒症状を引き起こす危険な食べ物です。
食べてしまった時に起こる中毒は、「急性腎不全」の症状と考えられており、数時間〜数日の間に急激に腎臓の機能(血液のろ過、血圧の調節、pHの維持、尿中の老廃物の排泄)が低下していく状態を指します。この急性腎不全が疑われる症状として、初期では以下のようなものがあります。
ぶどうに関するより詳細は「犬にぶどうを与えるのは絶対ダメ!中毒症状や対処法を解説」にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
「世界でいちばん栄養価の高い果実」としてギネスブックに記録されるほどのスーパーフード「アボカド」。
実際にそんな栄養の優等生であるアボカドやアボカドオイルを使用したペット用製品も販売されています。
しかし、重篤な中毒症状を引き起こした例も報告されていることから、現時点においては食べさせない方がよいと考えられます。
アボカドを犬に与えてはいけない理由として「ペルシン」という殺菌作用のある成分が含まれていることが挙げられます。
ペルシンは、アボカドの葉・皮・種子・果肉に含まれており以下のような症状の原因になります。
アボカドに関するより詳細は「犬にアボカドを与えるのは控えよう!中毒症状の危険性や対処法を解説」にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
果物の多くは栄養豊富で、果物が持つ自然な甘みが好きな犬は多く、食べムラのある犬の栄養補助にも役立ちます。
一方で、美味しい果物を犬に食べさせたいと思う気持ちから、量を与えすぎたり、与えてはダメなものたべさせたりすると犬を苦しめることになりかねません。
特に糖質の高い果物では、肥満のリスクも高まります。
あくまでも、与える量は1日の必要摂取カロリーの10%のおやつ程度にとどめ、与えた分の主食を減らしてカロリーオーバーしないよう注意しましょう。
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