犬とランニングする前に知っておきたい9つのこと

2022/01/31 更新日:2022/11/11

犬 ランニング

犬をランニングパートナーにすることは、多くの人にとって魅力的なアイデアです。

健康的な運動と新鮮な空気を得るだけでなく、一緒に時間を過ごすことでお互いの絆を深めることができるからです。しかし、そのためにはランニングに犬を連れて行く前に考慮すべきことがあります。

この記事では、9つに分けて考慮しなくてはならないことを説明させていただきます。

1.ランニングする犬は何歳ですか?

ランニング 犬 何歳

犬や子犬をランニングに連れて行く際は、年齢を真剣に考慮する必要があります。

生後1歳半くらいまでは、成長板(幼犬の長骨の先端にある柔らかい部分)が開いており、1歳半になる前に長時間走らせると、長期的かつ回復不可能な怪我につながる可能性があります。また、子犬は骨折線が骨の長軸に対して螺旋状になる「螺旋(らせん)骨折」を起こしやすく、持久的な運動ができる心肺機能も備わっていないことがほとんどです。

一般的には、生後1歳半以上、大型犬の場合はさらに長い期間、犬を連れての長距離のランニングは控えた方が良いと言われています。

また老犬をランニングに参加させる場合は、犬の体調を考慮した上で、参加させるかどうかを判断しましょう。

2.ランニングしても大丈夫な犬種ですか

ランニング 犬種

チワワのような超小型犬やダックスフンドのような短足犬は、長い距離を走るには身体の特徴上不向きな場合がありますので注意しましょう。また、パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は、顔や呼吸器官の構造上、ランニングパートナーには不向きな犬種なので注意しましょう。

3.ランニングのためにコンディションを整えましょう

ランニング コンディション

ランニングを始める前に、必ず獣医によるしっかりとした健康診断を受けることをお勧めします。獣医師から許可が下りたら、少しずつ犬のコンディションを整えていきましょう。

まずは散歩から始め、徐々に散歩にジョギングを組み込んでいきましょう。体力がつくことで継続的に走りについていけるようになります。

その際、犬をよく観察しましょう。もし、あなたのパートナーが息を切らし、ぐったりしていたら、もう十分な運動をしているので休憩が必要なサインです。

また常に自分の足元近くの同じ側を走るようにしつけましょう。リードを緩め、あなたを引っ張らないように移動させる必要があります。こうした対策は、一緒にランニングしているときに、もつれたり、つまずいたりするのを防ぐのに役立ちます。

さらにランニングの前後数分間は、散歩で犬の体を温めたり、クールダウンする時間を十分にとってあげましょう。

4.ランニングするときの気温を考慮しましょう

ランニング 気温

犬と一緒にランニングを始める前に、常に外気温には気を遣うようにしましょう。

一般的に、犬は-10〜+15℃の間で快適に過ごすことができると言われています。

特に暑い日には、アスファルトで塗装された道や砂地でのランニングは避け、日陰のある場所や、早朝や夕方以降に行うのがよいでしょう。

5.ランニングする際に必要な道具

ランニング 道具

愛犬や走る時期、場所によってさまざまな道具が必要になります。例えば、夜間に走る場合は、犬に反射ベストを持たせるようにしましょう。

雪や氷の上を走る際は、犬の足が傷つくことがあるので、ドッグブーツを買ってあげるとよいでしょう。ドッグブーツが使えない場合は、ワセリンや肉球ケアクリーム(ワックス)などで足をコーティングしてあげましょう。

また氷や雪を溶かす融雪剤が撒かれた路面は走らないようにしましょう。犬の足が刺激され、走った後にその箇所を舐めてしまうと体調を崩してしまう可能性があります。

ランニングの際は、首輪でもハーネスでも、リードを必ず使用しましょう。巻き取り式のリードは絡まりやすいので、手になじむ120~180cmの長さのもの、またはクリップで腰に固定できるものを選ぶとよいでしょう。

リードの引っ張り癖が気になる方は「犬とのお散歩。リードの引っ張り癖を直す6つのヒント」を試してみてください。

犬の排泄物を入れる袋は必ず携帯し、自宅まで持ち帰るようにしましょう。

6.ランニングの際は、水を携帯しましょう

ランニング 水

犬のために新鮮な水を必ず携帯しましょう。

水分は、体中のあらゆる臓器や細胞を保護する緩衝材としての役割があるだけでなく、関節の潤滑、体温の調節、消化促進などの重要な役割を果たしています。

もしランニング中に飲み水を確保できず、必要な量を飲むことができないと、脱水症状を起こして危険な状態になってしまうことがあります。そうならないためにも犬用の水筒やペットボトルを購入して、携帯することをおすすめします。

新鮮な水が確保できないからと、水たまりや小川、湖の水を飲ませることは病気になる恐れがあるので、飲ませないようにしましょう。

脱水症状が心配な方は「【夏だけじゃない】犬の脱水症状の見分け方と対策を解説」に見分け方と対策をまとめていますので参考にしてみてください。

7.トレイルランニングのための特別な配慮

トレイルランニング 犬

都会の環境よりも自然の中を走る方が、犬を含め多くの人にとって魅力的です。トレイルランニングで出会うさまざまな景色、匂い、音は、元気とワクワクする経験を与えてくれることでしょう。

そんな気分を、気持ちよく味わうためにもトライルランをする上でのルールやマナーはしっかりと守るようにしましょう。

1.山のルールは守りましょう
山はみんなのものなので、山を走る人も犬連れの人もそうじゃない人も必ず守らなくてはいけません。

2.ゴミは必ず持ち帰りましょう
街中で散歩をする時と同じように、排泄物は持ち帰るのがマナーです。

3.すれ違う時は挨拶しましょう
声をかけて、お互い気持ちよく過ごせる環境を作りましょう。他の方とコミュニケーションをとるのも山の楽しみの一つです。

4.相手の気持ちを考えましょう
山を楽しんでいる人の中には犬が苦手な人もいます。また中には山に犬が入ることに否定的な人もいます。自分たちだけが楽しければいいのではなく、みんなで楽しめるような行動を心がけましょう。

5.体調管理を徹底しましょう
飼い主も犬も体調に不調を感じたら無理せず下山しましょう。また犬は、運動量が増えれば当然喉が渇くので、トレイルランニング中はこまめに水分補給をしてあげましょう。うまく一緒に走れたときのご褒美としておやつも用意しておくと良いでしょう。

8.犬の関節に配慮する

犬 関節

犬と一緒にランニングをする場合、関節の健康状態をきちんと把握しておきましょう。

大型犬や超大型犬に分類される犬種の中には、関節に問題が生じやすく、痛みを伴うことがあります。

また犬に与える食事は、関節の健康維持に大きな影響を与えることがあります。例えば、オメガ3脂肪酸を豊富に含むレシピを選ぶと、関節の健康をサポートすることができます。

オメガ3系は魚や魚油などの食材によく含まれており、αリノレン酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などがあります。オメガ3系脂肪酸には抗炎症作用があり、関節のサポートだけでなく、ペットの皮膚や被毛を健康で艶やかな状態に保つことにも貢献します。

当社が扱う「GO!カーニボアシニア」はオメガ3脂肪酸をはじめ、緑イ貝、グルコサミン、コンドロイチンをバランスよく配合しているので、関節の健康に配慮したい犬への素晴らしい選択肢となるでしょう。

関節ケアの詳細は「犬の関節ケアとサプリメントについて」にまとめていますので、参考にしてみてください。

9.ランニングに必要なエネルギーは?

ランニング エネルギー

一般的に、ランニングしている犬は、運動量の少ない犬よりも多くのカロリーを必要とすると言われています。したがって、ランニングに必要十分なカロリーを供給する栄養価の高い食事を与えることが重要です。

その際、タンパク質と脂肪を多く含む食事は良い選択肢となります。

脂肪はエネルギーとして利用でき、タンパク質は運動後の筋肉の形成と修復に必要なアミノ酸を十分に確保することができます。

もし、より高いレベルのタンパク質を含む食事をお探しなら、当社の『GO(ゴー)!SOLUTIONSのカーニボアシリーズ』がおすすめです。お肉たっぷりの高タンパク・低糖質レシピの『GO(ゴー)!SOLUTIONSのカーニボアシリーズ』は、より多くのエネルギーを必要とする活動的な犬に特に適しています。

タンパク質は体内で消化されるまでに少し時間とエネルギーがかかるため、消化酵素、プロバイオティクス、プレバイオティクス繊維を配合し、消化とタンパク質の利用、栄養素の吸収を促進します。

犬とのランニングは、きちんと準備をすれば、お互いにとって豊かな体験になるはずです。ハッピートレイル!

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この記事を書いた人

Shirley Culpin

シャーリーは45年間犬の世界に関わってきました。彼女のアイリッシュセッターは、ドッグショーで最高栄誉であるベストインショーを何度も獲得し、オビディエンス(服従訓練)競技優勝、猟野競技会(狩猟犬の大会)のタイトル、アジリティー競技会のタイトルを獲得しています。彼女は積極的に犬のボランティア活動やペットシッターのサービス「Home Away from Home」の提供を続けています。

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