【施設紹介付き】ドッグランを利用するときのマナーとは?トラブルを避け、安心して利用するためのヒントを紹介

2020/07/20

ドッグラン

「ドッグラン」とは、犬がリードを外して自由に走り回れる場所や施設のことを指します。最近では多くの地域にドッグランが設置されており、見かけたことのある方も多いのではないでしょうか?

ドッグランには無料/有料、屋内/屋外など様々なタイプがあります。ドッグランは、飼い主さんと犬が一緒に運動したり遊ぶ場所としてだけでなく、ほかの犬と交流する場としても大いに活用することができます。

しかし、初めて犬をドッグランに連れて行く場合、

  • ドッグランに行くために必要な準備ってあるの?
  • うちの子は初めてのドッグランになじめるかな……。
  • ほかの犬とトラブルになったらどうしよう……。

などの疑問や不安を感じる飼い主さんがいるかもしれません。

今回は、こんな疑問や心配をもつ飼い主さんに、犬同士のトラブルを避け、安心してドッグランを利用するための準備やマナーを詳しく紹介していきます。

また記事の最後に著者おすすめのドッグラン施設を5つピップアップしましたので、施設選びに参考にしてください。

ドッグランに行く前に

ドッグランに行く前に

犬を連れてドッグランに行こうと決めたら、まずは準備を始めることが大切です。実際にドッグランへ足を運ぶ前に、以下の2点を実践しておきましょう。

ワクチン接種を済ませておく

犬に必要なワクチンをすべて接種しておくようにしましょう。

特に会員登録制のドッグランでは、利用登録の際に狂犬病の予防接種と混合ワクチンを受けたという証明書の提示が必要な場合がほとんどです。また、もし会員登録が必要でないドッグランを利用する場合も、自分の犬の健康を守るためにワクチン接種は必ず済ませておきましょう。

特に子犬の場合、ワクチン接種はとても大切です。かかりつけの獣医師に指示されたワクチンプラグロムを全て完了してからドッグランにチャレンジしましょう!

子犬も成犬もフィラリアやダニの予防なども合わせて行っておけばより安心です。

犬をしつけておく

犬が飼い主さんに呼ばれたときには、必ず飼い主さんのもとへ戻ってくるようにしつけておきましょう。

しつけることで、ドッグランで生じる犬同士のトラブルを避け、犬の安全を確保できる可能性が高くなります。また、もしほかの犬からあまり好ましくない行動をとられたとき、「待て」と「来い」がしっかりとできるようにしつけておくと、すぐに犬を呼び戻すことができるため飼い主さんにとっても安心です。

ドッグランに馴染むためのステップ

ドッグラン ステップ

次は、犬がスムーズにドッグランになじめるためのステップをご紹介します。

ドッグランに行く最適な時間帯を選択

犬の数が少ない時間帯に合わせてドッグランへ行きましょう。

一度に多くの犬と出会うと犬が戸惑ってしまう場合がありますので、空いている傾向のある平日や早朝などの最適な時間を選び、まずは少数の犬と触れ合いながらドッグランの雰囲気に慣れるようにしましょう。

ほかの犬と1on1デートを設定

ドッグランに行く前にほかの犬と1対1で遊べるシチュエーションを用意できれば、ドッグランに馴染むためのとてもよいステップになるでしょう。

近所に穏やかでフレンドリーな犬が住んでいたらベストです。遊ぶ場所は、一番安心できる「自宅」がおすすめです。この経験を通じて、新しい犬と遊び、仲良くなることを自然に学ぶことができます。

ドッグランデビューの日

ドッグランデビュー

ついにドッグランデビューの日となりました。ドッグランで思いっきり遊ぶ前に、まずは以下の手順を踏むことをおすすめします。

遊ぶ前に軽い運動をする

ドッグランで走り回る前に軽い運動をするようにしましょう。

軽い運動によって、いつもと違う状況に犬が興奮しすぎてしまうことを回避できます。例えば、自宅からちょうどよい距離にドッグランがある場合、ドッグランまで徒歩で行くと犬の興奮を和らげる効果が期待できます。

フェンスの外周を歩く

初めてドッグランに行くときは、すぐに中に入らずフェンスの外周を歩きましょう。

フェンスの外周から中の様子を観察すると、ドッグランにいる犬や飼い主さんの雰囲気を感じ取ることができます。そして、もしドッグランの中で犬同士のトラブルが起きている場合は、ドッグランデビューを別の日に延期することをおすすめします。

子犬の場合は小型犬用のドッグランを検討

多くのドッグランでは、大型犬用と小型犬用のドッグランがあります。

それぞれフェンスによって区切られているケースが大半ですが、念のため事前に確認しましょう。万が一子犬がいきなり大型犬用のドッグランに入ってしまうと、大きな犬に囲まれ委縮してしまう可能性があります。

また、小型犬用のドッグランでも犬が心配な場合、犬がドッグランに慣れて落ち着いてくるまでリードをつけたままドッグランに入ることをおすすめします。ドッグランでトラブルが起きそうな場面など、状況に合わせて飼い主さんの元にすぐ戻って来られるよう安全を確保してあげましょう。

覚えておくべき大切なマナー

ドッグラン マナー

犬がドッグランの中でトラブルに巻き込まれずに、楽しく自由に動き回るために覚えておきたい大切なマナーを紹介します。

お気に入りのおもちゃは持ち込まない

多くの犬は、誰とも共有したくない「自分だけのお気に入りのおもちゃ」を持っていますが、ドッグランでのトラブルを避けるために、お気に入りのおもちゃは「絶対に」持ち込まないようにしましょう。ドッグランの中でおやつやご褒美をあげることも、トラブルになる可能性があるので注意が必要です。

遊びの妨げになるような装飾の多い首輪や洋服を着せない

呼び戻しのサポートになる首輪やハーネス、あるいは体が汚れないための洋服などを活用することは大切です。しかし、ほかの犬と遊ぶ際に邪魔になったり危険になったりするような装飾の多いタイプのものを身に着けたまま犬をドッグランに放すのはやめましょう。

犬は全力で走ると体温が上がり暑がってしまうので、洋服の選び方にも注意が必要です。天候や犬の運動量に応じてクールタイプのシンプルなTシャツなどを活用するのもおすすめです。

犬を放置してうろうろしない

ドッグランに犬を放置したまま、他の飼い主さんとおしゃべりしながら歩き回ることは避けてください。ドッグランの中で飼い主さんが動き続けていると、犬は飼い主さんの居場所や行動に注意が向かい、ドッグランでの遊びに集中できなくなってしまいます。

自分の犬から目を離さない

ドッグランで遊んでいる自分の犬から目を離さないようにしましょう。

犬が新しいお友達と遊んでいて、うっかりぶつかったり、転んだりする、という些細なことが、犬同士の誤解を招き、思わぬトラブルに発展することがあります。

ドッグランで遊んでいる間は、犬から目を離さず、犬が示すボディランゲージに細心の注意を払いましょう。

関東近郊のおすすめドッグラン5選

早速、マナーを覚えて愛犬と一緒にドッグランに行こうと思っても、どこのドッグランが良いのかと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

冒頭に書きましたとおり、「ドッグラン」で調べると無料/有料、屋内/屋外など様々なタイプの施設が紹介されています。逆にたくさんありすぎて困ってしまう方もいるのではないでしょうか。

そのような中から著者が実際に行ってみてよかったドッグランを5つ、おすすめと注意ポイントを添えてピックアップしましたので参考にしてください。

城南島海浜公園つばさドッグラン

城南島海浜公園つばさドッグラン

出典:海上公園ガイド

おすすめポイント

つばさドッグランは、東京湾に出入りする船や羽田空港に離着陸する飛行機を間近に見ることができる城南島海浜公園内にあります。

都内の公園併設ドッグランとしては広々としたスペースが確保されています。そして、芝生を貼っているタイプなので土煙が舞い上がる心配も少なかったりと利用しやすい環境が整っています。

城南島海浜公園そのものもキャンプ場に約440m、幅最大75mのつばさ浜(砂浜)を含んだ大きな公園です。その中のボードウォークでの愛犬とのお散歩コースも爽快です。

空と飛行機を眺めながらゆっくり過ごしたい方にぜひ訪れてもらいたい場所です。

※利用者登録は必要ですが、無料で利用することができます。

注意ポイント

・時期によって駐車場が混み合う場合も多いです。

・飛行機が通ると大きな音がするので音に敏感なワンちゃんは注意が必要かもしれません。

施設情報・アクセス

・住所:東京都大田区城南島4丁目2番2号 ※google map
・施設:2800㎡(フリーエリア2500㎡、小型犬優先エリア300㎡)
・利用料金:無料
・利用時間:7:00から21:00まで※最新情報は、下記ホームページをご確認ください
・URL:https://seaside-park.jp/park_jonan/tsubasadogrun/

ワンコット

ワンコット

出典:ワンコット公式サイト

おすすめポイント

ワンコットは、横浜にある広さ約600㎡の国内最大級の全天候対応型屋内ドッグランです。

雨の日や暑い日、寒い日、関係なく快適に思いっきり遊ぶことができます。

会員制なので登録料や利用料は必要ですが、その分、遊んでいる最中も施設のスタッフさんがしっかりとワンたちを見守ってくれていますので、初心者からベテランまでみんながマナーを守りながら気持ちよく楽しく遊ぶことができます。

天井も高く開放的で、室内ランにありがちなニオイの問題もほとんど気になりません。ショップやトレーニング施設、カフェスペースなども併設しています。

中華街や元町エリアの近くですので、遊んだ後は、ワンちゃん連れOKのお店で食事を楽しむのもおすすめです。

注意ポイント

・年会費や利用料が必要です。

・イベントなどでの貸し切り日予約制を取り入れている時間もありますので事前確認が必要です。

施設情報・アクセス

・住所:神奈川県横浜市中区山下町168-1 レイトンハウス3F・4F ※google map
・施設:600㎡
・利用料金:1時間1頭 1,500円(税別)、貸切利用あり
・利用時間:10:00~19:00(最終受付 18:00 まで) ※最新情報は、下記ホームページをご確認ください
・URL:https://wancott.com/

足柄SAドッグラン

足柄SAドッグラン

出典:NEXCO中日本 ドライバーズサイト

おすすめポイント

静岡県御殿場市に位置する東名高速道路 足柄SA(サービスエリア)上り線にある完全無料・登録なしで誰でも気軽に使えるドッグランです。

サービスエリアに併設しているドッグランは他にもありますが、足柄SAのドッグランの良いところは人工芝なので愛犬の体が汚れにくいところです。

ドッグランの中には適度な起伏やベンチ、アジリティなどもあり、高速道路という場所柄もあって旅の途中の一休み場所として、短時間でいろいろなワンちゃんと触れあえるチャンスがあります。

さらにサービスエリアには、テラス席のあるレストランやテイクアウトできる食事処など飼い主さんも楽しく過ごすことができます。晴れた日は、富士山の眺めも素晴らしい場所です。

注意ポイント

・登録制ではないので、いろいろなお客様やワンちゃんが利用します。

・マナーをしっかり守りつつ、愛犬から目を離さず、相性の悪そうな子やトラブルになりそうな雰囲気を感じたらムリせず退出しましょう。

・人工芝なので、夏場は床面が熱くなることがあります。

施設情報・アクセス

・住所:静岡県御殿場市深沢1801−1 ※google map
・施設:330㎡
・利用料金:無料
・利用時間:24時間 ※最新情報は、下記ホームページをご確認ください
・URL:https://sapa.c-nexco.co.jp/sapa?sapainfoid=3

すいらんグリーンパーク わんわん広場

すいらんグリーンパーク わんわん広場

出典:すいらんグリーンパーク公式サイト

おすすめポイント

千葉県茂原市にあるすいらんグリーンパーク内のドッグラン「わんわん広場」は、豊かな緑に囲まれた4,000坪以上(13,000㎡以上)の敷地に12ヶ所の広場があり、思う存分走らせることができます。

千葉県にはたくさんのドッグランがあり、広くて芝生を整備された場所も多いですが、わんわん広場は中でも広さがピカイチです。

日ごろの運動不足を一気に解消できるような広大なスペースは、大型犬の子にもおすすめです。撮影会やアジリティなどのイベントも定期的に開催されていますので、ホームページを確認して予定を立てると良いでしょう。

※利用料を払って遊べるタイプのドッグランです。

注意ポイント

・自分でどんどん走るタイプの活発なワンちゃん向きです。

・呼び戻しのしつけができている子におすすめ。

・飼い主さんと一緒に走って楽しむタイプの子や呼び戻しがまだ難しい子は、めちゃくちゃ広いスペースの中で飼い主さんの体力勝負になる可能性があります。

・とっても自然豊かな場所なので、ノミ・ダニ予防はきちんとしてから出かけましょう。

施設情報・アクセス

・住所:千葉県茂原市大沢251 ※google map
・施設:4,000㎡
・利用料金:ビジター(非会員) 600円+税、メンバーズ 500円+税 ※詳細は、こちらを参照ください。
・利用時間:平日 10:00 – 17:00 / 土日祝 09:00 – 17:00(夏季により時間変更有) ※最新情報は、下記ホームページをご確認ください
・URL:https://suiran-rp.com/dogrun/

ドッグリゾートWoof

ドッグリゾートWoof

出典:ドッグリゾートWoof公式サイト

おすすめポイント

富士山の麓で山中湖近くにあるドッグリゾートWoofは、約3万平方メートルの敷地内に宿泊施設やドッグラン、プールなどを完備した愛犬と飼い主さんが楽しめる複合施設です。

ドッグランは、全力疾走を楽しむことができる天然芝の大きなスペースや室内ラン、林の中を走ることができるランなど大小・屋外・内あわせて11ヶ所のドッグランが用意されています。

その中でもポイントは、犬用の大型室内温水プール(25mプール)を併設していることです。このサイズ感の室内プールはなかなかありません。もちろん、ドライヤーやシャワーも完備しています。

泳ぐのが好きな子におすすめです!

※利用料を払って遊べるタイプのドッグランです。

注意ポイント

・人間はプールに入れませんので、泳ぐ練習の施設というよりは泳げる子用の施設です。

・ライフジャケットは有料で借りることができます。

・ドライヤーは借りることができますが、貸し出しタオルはありません。タオルを持参しましょう!

※筆者は泳げない愛犬をジャケット付きで放り込みましたが、すぐに泳げるようになりました!うちの子の適性や性格を観察して事故のないように楽しみましょう!

施設情報・アクセス

・住所:山梨県南都留郡山中湖村山中280 ※google map
・施設:30,000㎡の敷地内に、大小・屋外・内あわせて11ヶ所のドッグランがあります。
・利用料金:詳細は、こちらを参照ください。
・利用時間:最新情報は、下記ホームページをご確認ください
・URL:http://www.dogresortwoof.jp/

まとめ

今回はドッグランで犬が伸び伸びと遊ぶための準備やマナーとおすすめのドッグランにについて詳しく説明しました。人間と同様に、犬にとっても社交的な活動は健康的で幸せな生活を送る上でとても大切です。

ぜひ、ドッグランがお気に入りのあそび場の一つとなるよう、今回ご紹介したような事前準備やマナーを実践してみてくださいね。

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この記事を書いた人

大久保 マネージャー

犬猫専門の動物園でアルバイトした事をきっかけにペット業界へ。以降、ペットショップ、ペット専門問屋、店舗開発などペットに関わる仕事を経験後、現在はNOW FRESHの営業として日々活動中。

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