地震、台風による洪水などの自然災害が起こった時のために、犬の防災グッズの必要性について考えることが多くなりました。
飼い主である責任として、災害時に大切な愛犬を守るための計画や防災グッズをしっかり用意しておきましょう。
災害時は犬と同行避難
災害時に愛犬を守ることができるのは、あなただけです。
過去の災害では、飼い主とはぐれた多くの犬が命を落とし、放浪状態になりました。
そこで、日本では環境省が災害時の「同行避難」を呼びかけています。「同行避難」とは、災害の発生時に飼い主が飼養しているペットを同行して避難場所まで安全に避難することです。安全を確保し、犬と「同行避難」を行うことをおすすめします。
犬の避難計画
災害により自宅からの避難が必要となった場合に備え、自宅から近い避難場所やそこに行くまでの避難経路をしっかり確認しておきましょう。
避難所でペットと一緒に過ごせるかは、各自治体や避難所の判断です。お住いの自治体のHPなどで確認してください。また、犬のために必要な防災グッズを用意しておきましょう。(ドッグフード、必需品など)
災害に備え、平常時から行う犬との防災対策
犬のために家で行う防災対策
家具やケージは固定しておきましょう。クレートなど犬が隠れる場所の確保も行いましょう。
基本的な犬のしつけ
しつけはできていますか？避難に備えて、しつけを行うことは大切です。犬が飼い主の指示に従うことで、犬の安全を守るために役立ちます。
ここでは、3つの基本的なしつけをご紹介します。
コマンドトレーニング
コマンドとは、犬に特定の動きをしてほしい時にかける言葉のことです。
「オスワリ(シット)」、「フセ(ダウン)」、「マテ(ステイ)とヨシ(オーケー)」、「オイデ(カム)」は、基本的なコマンドです。犬に覚えさせましょう。
トイレトレーニング
決まった場所でトイレができるようにトレーニングできていますか？避難先でもトイレができるよう、トイレシーツ一枚あればどこでもトイレができるようにトレーニングすることをお勧めします。
クレートトレーニング
クレートは災害時にとても役立ちます。避難所でも、クレートトレーニングを受けた犬の面倒をみることは、関係者全員にとって非常に気が楽です。
自分自身で犬の面倒をみる場合でも、ケアをしてくれる人に引き渡さなければならない場合でも、クレートに入れておくと安心です。また、避難所など普段と違う場所で過ごすことは犬にとってストレスです。
しかし、クレートに慣れておくことで犬は自分の香りが付いた毛布やおもちゃでリラックスできるでしょう。
犬が行方不明にならないために
首輪や迷子札、鑑札、狂犬病予防注射済票を常につけておきましょう。また、マイクロチップの登録も有効です。
犬用の防災グッズや備蓄品の準備
優先的に用意するもの
1.必需品
・療法食、薬
・ドッグフード、水
・キャリーバック、またはゲージ
・予備の首輪やリード
・ペットシーツ
・トイレ用品
2.情報
・飼い主の連絡先、飼い主以外の緊急連絡先
・犬の情報(ワクチン接種など)
3.ペット用品
・防寒/防暑対策グッズ
・犬用救急箱
・お気に入りのおもちゃ
避難所では、人命が優先され、ペットの備えは基本的に飼い主の責任になります。そのため、同行避難に備え、犬に必要な防災グッズを2週間分は用意しておきましょう。
災害時、防災グッズを簡単に持ち出すことができるように、玄関や車の近くに置いてください。
家族全員がそれらの保管場所を把握しておくことが大切です。また、留守中に災害が起こった時の対処方法や近隣との協力体制について考えておきましょう。
留守中の災害に備えて、「ペットレスキューステッカー」があります。これは、ペットの存在を知らせるステッカーです。インターネットで購入することが可能で、災害時の救助において家の中にペットが何匹いるか知らせることが可能です。玄関やポストなど、目立つようにステッカーを貼ってください。
犬と在宅避難
やむを得ず在宅避難する場合であっても、防災グッズを使うことができます。緊急時以外でも必要があれば防災グッズを使用することは問題ありませんが、使った後は必ず早めに補充するのを忘れないようにしましょう。
災害はいつ起こるかわかりません。いざという時に備えてしっかりと準備をしておきましょう。
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