シュテフィ・トロットは、数千頭もの犬を対面やオンラインでトレーニングした経験を持つベテランのドッグトレーナーです。ゲーム形式のトレーニングを専門として、リアクティブな犬や怖がりの犬を対象に活動しています。
2022/05/26 更新日:2022/11/02
子犬の甘噛みに困っていませんか?
大切なものを噛まれたり、手を噛まれたりなど、「いろいろ試したけど、子犬が噛むことをやめない!」と悩んだことはありませんか?
子犬に基本的なマナーを理解させることはとても大切です。
子犬をお迎えしたら、できるだけ早くしつけを始めましょう。甘噛みのしつけをすることは「おすわり」や「まて」と同じくらい重要です。はじめは、挫折しそうになるでしょう。しかし子犬が甘噛みをすることは、生後6カ月になるまでの成長過程では普通のことです。正しくしつけをすることで、甘噛みをやめさせることができます。
しつけをするうえで基本的なことですが、子犬をお迎えしたら噛まれて困るものは子犬が噛むことができない場所へ移動させましょう。家具など動かすことができないものは、防御するようにしましょう。
甘噛みのしつけをすることは「おすわり」や「まて」と同じくらい重要
甘噛みさせないためには、噛んでも問題が無いもの以外は噛ませない
甘噛み対策には、味がついているおもちゃがお勧め
甘噛みのしつけをする際にNGなことがある
【 目 次 】
など様々な理由が挙げられます。噛み癖をそのまま放置しておくと問題行動につながる恐れがあります。
子犬のうちから甘噛みのしつけをしっかりと行いましょう。甘噛みのしつけについてより詳しく理解していきましょう。
子犬をお迎えたらすぐにしつけをはじめましょう。噛むことをやめさせ、おすわり、おて、おいで、などのしつけを習慣化させることはとても重要です。
子犬は産まれた後すぐに様々なことを学び始め、特に外部環境から多くのことを学びます。
一般的にしつけは、子犬をブリーダーやペットショップから迎え入れることが可能な週間目頃から始めることができます。初めの数カ月にできるだけ多くしつけを終わらせましょう。
子犬が思春期に入ると、人間と同じように怒りやすくなるので、その前にしつけをしておくとよいでしょう。反抗期に入ってしまうと反抗して余計に噛んでしまうなど考えられます。人間と同じように、子犬も人間でいう10代を通過する頃に、子供っぽい行動をみせます。大人になる過程で子犬の時期に学んだことが身についていきます。
時間が経つにつれしつけすることは難しくなります。このため、子犬をお迎えしたらなるべく早くしつけを開始することをお勧めします。
これから子犬を飼う予定の方は「子犬を飼うときに役立つ7つの準備すべきこと」にしつけに関して詳しく紹介していますので合わせて参考にしてみてください。
犬種にかかわらず、子犬は噛むことで初めて見るものが何なのか、知ろうとしている場合があります。
それに加えて、人間の赤ちゃんのように乳歯期間が数カ月続くため、乳歯がむず痒い期間が続きます。また、子犬は産まれてから兄弟と遊ぶときに、噛むことで注意を惹き、噛むことが遊ぶ合図だと思っています。
様々なものを知るために、家具、靴、腕、脚など、噛んではいけないものを噛んでしまいますが、これは、目新しいものに対して噛みつきたいという犬の本能で、この時期に何かを噛むと、その後も同じようなものを噛む習慣がつきやすくなります。反対に、この時期に噛んだことがないものに関しては、噛みつき欲求が働かないため、噛むことはありません。
そのため、甘噛みさせないためには、噛んでも問題が無いもの以外は噛ませないことが重要です。
生まれつき子犬は噛むことに欲求を持っており、それを飼い主の私たちが「止める」ことはできません。しかし、おもちゃなどを使って子犬の噛む欲求を和らげることができます。
おもちゃを選ぶとき、壊れやすいおもちゃ、飲み込んでしまう恐れのあるおもちゃなどは、窒息などの事故に繋がる危険性がありますので、そのようなおもちゃは与えないよう気を付けましょう。
味がついているおもちゃがお勧めです。
ゴムのおもちゃは、ゴムの味がしますので、子犬からしても当然美味しくはないですよね。だから子犬は、他の物に興味を示し噛んでしまいます。
子犬のおもちゃを選ぶとき、味があるものを選んでください。おすすめは、ストレス解消やデンタルケアを目的としたおやつ、牛のひづめ、豚の耳やヤクのスティックです。子犬がおもちゃで遊んでいる間に小さい破片が外れたりして、窒息する恐れがあるのでそばで見守ってあげましょう。
いくつかの犬種(例えば、トイプードル、ビーグル、柴犬、ダックスフンド、チワワ、ヨークシャテリアなど)は、甘噛みが激しいと言われています。もし該当する子犬を飼っている場合、少なくとも1日に2時間は噛む時間を与えてあげましょう。
味がするおもちゃを与えることで、子犬は長い時間飽きずにおもちゃを噛むことができます。
もし、噛むおもちゃでも甘噛みが直らなければ他にも次のような方法があります。
ドッグフードを入れることができるおもちゃに、ふやかしたドッグフード、またはウェットドッグフードを詰めてください。長く遊べるよう、それを凍らせ、犬用のアイスキャンディーを作ってください。噛み癖がひどい子犬でも凍ったご飯をおもちゃのように食べることができます。準備には時間がかかりますが、子犬が毎回の食事でよく噛むことができるので、子犬の甘噛みが大幅に減らすことができます。
噛んではダメなもの噛んでいる時は、噛んでいる最中にやめさせましょう。靴、家具、壁などを噛んでいる場合、すぐにおもちゃや犬用ガムなどを与えて噛んでいいものを教えてあげてください。
子犬の運動は十分に足りているでしょうか。甘噛みの理由として、物理的、精神的に刺激が足りないことがあります。子犬を外に連れていき、環境を変え、家とは違う遊び方をすることで、十分に満足することができ甘噛みが減るでしょう。
以上の3つをぜひ試してみてください。繰り返しになりますが、子犬が甘噛みをやめなくてもがっかりしないでください。生後6ヶ月になるまでの成長過程では普通のことです。子犬の甘噛みは避けることができないので、我慢強くいることを心掛けましょう。
上記は、しつけの際にしてはいけないことです。大きな声で怒ったり、名前を呼んで叱ったりすることはやめましょう。大声を出すと子犬は飼い主が喜んでいると勘違いしてしまうことがあるので、冷静に対応することをお勧めします。
しつけをする時、飼い主の反応が違う、家族によって指示する言葉が違うと一貫性がなく、子犬が混乱してしまいます。しつけでは、言葉に一貫性を持たせることが大切です。
また、遊んでいる最中に子犬が甘噛みをする場合、大げさに痛がり、遊ぶのをやめ、子犬を無視してください。遊ぶことをやめ、無視することで、噛んでも飼い主の注意は惹けない、逆に楽しい遊びが終わってしまう、ということを子犬に教えることができます。これを一貫して行うことで、数日のうちに噛む回数が減ることを実感できると思います。
子犬は飼い主が大好きで、嫌われることを嫌います。子犬に反省を促すような上記の対応をすることがポイントです。
甘噛みのしつけを間違ってしまうと、人を噛み大けがをさせてしまうなど大きな問題につながる可能性が高くなります。そうならないためにも、甘噛みを放置せず、できるだけ早く甘噛みのしつけを始めましょう。
我慢強く、時間をかけてしつけをすることで子犬は人やモノを噛むことはダメだと学びます。
子犬の本能的に備わった甘噛みを解決することで、これから先長く愛犬と幸せに暮らせることができます。記事を読んでもまだ悩みが解決しない場合は、しつけクラスを受講するなど、プロに相談するのも良いでしょう。
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