犬や猫が健康で幸せな生活を送ることは、誰もが望むことです。私たちは、ペットの日々のケアや食事についての情報をわかりやすく提供し、皆様のお手伝いをします。
2022/03/02
猫は親友というよりも、マイペースな同居人というイメージがありますが、かなり豊かな内面を持っていて、人間と深い絆で結ばれています。例えば、猫がノートパソコンの上に乗ってくるのは、仕事をしているときだけだったりします。
最近では、多くの猫が室内飼いになりました。
屋内の生活では、狩りをしたり、登ったり、探索したり、自分のテリトリーをうろついたりといった猫本来がもっている野性的な本質への刺激の多くが取り除かれ、退屈させてしまっています。つまり、良い猫の飼い主としては、退屈している猫をかまってあげなければならないのです。
さらに猫は退屈していると、たとえば色々なところにおしっこしてしまったり、引っ掻くような破壊的な行動をしたりと、さまざまな問題を引き起こしてしまうこともあるのです。
ここでは、退屈している猫の一日に楽しみを与える方法をご紹介します。猫が何を好むかによって、様々な選択肢がありますので一つずつ見ていきましょう。
【 目 次 】
あなたの猫は「ゲーム・オブ・スローンズ」の大ファンではないかもしれませんが、テレビが好きなのは確かです。猫用のテレビならなおさらです。
「猫用テレビ」として、窓から外を眺められる環境を作ってあげましょう。自然を室内に持ち込むことによって猫が本来持つ野性的な性質を刺激するのです。
窓の外に、鳥の巣箱を設置し、猫のために居心地の良い鑑賞用の場所を用意するだけで完成です。猫は外を見ることが大好きです。窓越しで見ることができる鳥たちの行動や変化する景色は、猫用番組として完璧で、猫が何時間も楽しめる十分なバリエーションがあります。
もし鳥のエサを置くことができない環境でも、最近ではネット上に猫用の鳥の動画がたくさんありますので、(猫の好みにもよってはリスやネズミの動画もあります。)それらをテレビやモニターで流してあげましょう。
何時間も楽しむことができ、猫がニャーと言って画面を叩くのを見て、思わず笑みがこぼれることでしょう。
人間は高いところは恐れますが、猫は生まれながらのクライマーです。また、太陽の光を浴びることも大好きです。
飼い主と猫が触れ合うための場として、また猫が本棚を壊さないようにするためにも猫には昇り降りができるキャットタワーやキャットツリーを設置してあげましょう。
これらは猫にとって最高の環境です。
日向ぼっこができる居心地のよい場所であると同時にスクラッチパッド(枕をひっかいたりしないようにするため)など、さらに刺激的な機能を備えているものも多いのです。
壁のスペースがあまりない場合や、大きな猫に対応できるか心配な場合は、床の高いところにキャットハウスを置いてあげましょう。これなら壊されることなく、猫は見晴らしのよい場所でくつろぐことができます。
また、人見知りする猫にも有効です。高いところにいると、外敵や獲物を見下ろすことができるので、多くの猫は安心感を得ることができからです。
もしあなたの猫が木登り好きなら、彼らが喜ぶような選択肢がたくさんあります。
高ければ高いほど良いと考える猫にとって、キャットウォークやキャットツリーは新しいお気に入りになるでしょう。これらは猫が高いところに登れるようにするための家具です。
エベレストのような山に登らなくても楽しめる猫には、キャットツリーがお勧めです。高さも低さも、シンプルなものから複雑なものまでお好みで選択できます。
例えば、安定性が高く、移動もしやすい「据え置きタイプ」や天井まで高さを出すことができる「突っ張りタイプ」など目的に応じて選択することができます。
猫用家具を扱っているオンラインショップで探すか、器用な人なら自分で組み立てることもできます。
さらに、猫には縄張り意識があるので、猫用の自分の家具を気に入ると、自分の家具で過ごすようになります。つまり、あなたの家具での抜け毛や爪とぎの回数が減ります。
冒険好きな猫を飼っているなら、外に連れ出して散歩させてみましょう。
家の中しか知らない猫にとって、外の世界は良い刺激になるでしょう。また、日ごろから外の空気に触れることで、いざ動物病院に行くときもストレスをあまり感じることなく、落ち着いていてくれるというメリットもあります。
ただし、少しでも散歩に行くことを嫌がったり外の世界に出て怖がる素振りを見せたりした場合は、決して無理強いしてはいけません。
また、散歩に連れて行く前には、必ず以下の2点に気を付けるようにしましょう。
外の世界は感染症のリスクでいっぱいです。
そのため、愛猫を外に散歩へ連れ出すのであれば、まずは感染症予防としてワクチンの接種をしなければなりません。
猫の予防接種の基本といわれる3種のワクチン(猫ヘルペスウィルス、猫カリスウィルス、猫パルボウィルス)は必ず打つようにし、また、その他のワクチンも打った方が良いのか、必ずかかりつけの獣医さんと相談しましょう。
必ずはハーネスを装着し、そこにリード(散歩紐)をつけましょう。
猫は頭が小さく、犬の散歩に使う首輪などでは頭が抜けてしまう恐れがありますので、首輪ではなく胴体に装着するハーネスを使うことがおすすめです。また、小型犬用のハーネスで流用できそうに見えても、犬と猫では体格が異なるため、猫用のハーネスを選ぶようにしましょう。
なお、自分の足で歩かなくても、飼い主の肩に乗ったり、ゲージやペットカートに入ったりしてお散歩を十分楽しめる猫もいます。このような場合も、脱走防止のためにハーネスとリードは必ず装着しましょう。
また、万が一リードが外れて猫が迷子になってしまった場合に備えて、迷子札やマイクロチップを装着すると安心です。
リードトレーニングを行う場合は、猫にハーネスをつけて、家の中で1回につき10分程度、リードになれるようにしていき、褒めたりおやつをあげたりしましょう。その後、家の中でリードを長時間使えるようになったら、外でも10分単位で同じようにご褒美を与えながら取り組んでいきましょう。
猫にとっての散歩は、十分に運動できる室内環境が整っていれば必ずしも犬のように必須なものではありません。ただ、前述の通り、外の世界に触れることは、外が好きな猫であれば良い刺激と運動になります。
上記2点を守り、車や自転車の走行が少なく安全が確保できる道で、野良猫・散歩している他の犬・猫にとって危険な植物などに十分注意しながら散歩することで、猫の暮らしに新たな楽しみを与えることができるでしょう。
刺激的な環境を用意することは大切なことですが、日々の猫とのコミュニケーションもとても大切です。特に遊び好きな猫ちゃんを飼っているなら、退屈を解消するには基本に立ち返って一緒に遊んであげるのが一番です。
ここでは退屈している猫に最適な猫用おもちゃをご紹介します。
猫にも、人間や犬と同じようにそれぞれお気に入りのおもちゃやゲームがありますので、その子の好みに合ったものを見つけてあげましょう。
レーザーポインターに反応しない猫に会ったことがありますか?
猫の反応が良いと評判のレーザーポインターは、赤い点を動かすことで、猫の狩猟欲を刺激することができます。さらにマウスや猫じゃらしと違って捕まえることができないことはその刺激をより強めます。
猫は、動く獲物をじっと見つめ、止まったタイミングで勢い良く飛びかかって仕留めようとします。
そのため、より獲物感を出して、猫の興味をひくためには、レーザーポインターを動かし続けるのではなく、時々、止めてみるといよいでしょう。
また縦・横方向、時には円を描くなど、レーザーポインターの動かし方にバリエーションをつけてみましょう。普段、猫があまりしない動きをして、猫にとって良い運動になります。
最近のレーザーポインターには、レーザーがランダムに動き、猫が歩き回ったらスイッチが自動で切れるというものもあり、飼い主が相手をできないときでも猫だけで十分に遊べます。
使用上の注意点としては、猫の反応が良いからとやりすぎないことと光を猫に当てないことです。
レーザーポインターは、決して捕まえることができないため、猫がストレスを感じることもありますので、長い時間やりすぎるのは控えましょう。それか部屋のあちこちにおやつを隠しておき、時々、その上にレーザーを当てることで、猫が獲物を捕まえた!という気分とご褒美をあげるように工夫して遊んであげると良いでしょう。
レーザーポインターを購入する際は、安全を考え「クラス1」と呼ばれる一番弱い光の規格のものにしましょう。またはLEDを使ったものも良いでしょう。
ただ光が弱いと言っても眼に入ると危険です。猫の眼には当てないように注意しましょう。
「食べ物のためなら何でもする」という猫を飼っているなら、「知育玩具」に夢中になることでしょう。
ここでいう知育玩具とは、具体的には、ご飯をもらう際に工夫したり、考えて行動したりしなければ餌が出てこない仕組みになっている給餌器のことです。
本来の狩猟本能を刺激し、心と体を健康に保つのに役立ってくれる効果があると言われています。
室内飼いの猫は、慢性的な運動不足による肥満や、活発に行動する機会が少ないことでストレスを溜めがちです。そんなときに知育玩具で、頑張ってフードをとることが、本能を刺激しフラストレーションの発散になるのです。
知育玩具が初めての猫は、まずは難易度の低い知育玩具から始めてみましょう。学習能力の高いシャーロック・ホームズのような猫は、難易度の高い知育玩具に挑戦してみるのも良いでしょう。
もしあなたの猫が知育玩具を好むなら、獣医さんと一緒になって、猫のためになるおやつを用意して、健康的な体重を維持できるようにしましょう。
高級なおもちゃをプレゼントすることもできますが、実際のところ、猫が欲しがっているのは「箱」だけということもあります。そんなときは、ダンボール箱をプレゼントしてあげましょう。または、紙袋を床に置いておくだけでも十分楽しんでくれます。
もしお家に猫が複数頭いるなら、紙袋に乗る子と、それをガサガサと引っ張る子で、お互いに楽しく遊んでくれますよ。
猫にとって段ボール箱は特別なお気に入りのアイテムです。猫のほとんどが喜んで飛び込み、中でリラックスしたり、あげたもので遊んだりします。
興味を保つために数日おきに箱を違う場所に移動すると良いでしょう。
猫はまた、嗅覚が優れているので、箱を裏返し、猫が入るのに十分な穴をあけ、そこにおやつをいくつかいれます。
猫はおやつを手に入れるために狩りを楽しむでしょう。
退屈している猫が、究極的に必要なものは「刺激」、ただこの一つのことです。
最初に述べた通り、猫にとって室内で一日を過ごすことは安全で安心して過ごせる半面、単調で刺激の少ない生活では十分にエネルギーが発散できずに、問題行動を起こしたり、体の不調や病気に繋がったりしてしまうこともあります。
猫は本来、狩りをしたり隠れたりするのが大好き。猫本来の野生性に考慮し、猫にとって満足度の高い環境づくりを目指しましょう!
そして、猫が今のフードに飽きているなら、フードを変えてみるのも良いでしょう。
例えば、いつもお肉ベースのドライフードを食べているなら魚ベースのドライフードに変えてみる、という変化だけでも、猫に新しい「刺激」を与えることに繋がります。
当社では、カナダ ペットキュリアン社のドライフード3種類を食べ比べできる「キャットフード3ブランド お試しセット」をご用意しております。