麻布大学 獣医学部 獣医学科卒業。東京都内の動物病院で臨床医として勤務。
その後、獣医師として栄養学をより深く学ぶことで、犬猫の健康を臨床医時代とは違う視点からもサポートできるのではと考え現在に至る。毎日欠かさず動物関係のSNSをみることで日々癒されている。
2025/03/25
暖かくなってくると様々な虫が出てきますが、犬に寄生するノミやマダニも例外ではありません。
これらの寄生虫に対しては予防薬(駆除薬)があり、対策することができます。
このコラムでは春からの予防シーズンに向けて知っておきたいノミについて解説していきます。
ノミの生態やライフサイクルについて、よく耳にするものの実際はあまりよく知らない人も多いのではないのでしょうか?
ノミは幼虫・サナギを経て成虫となる昆虫です。成虫になると光や体温、二酸化炭素などに反応してジャンプします。成虫の体は1〜3mm程度の大きさですが、その約200倍も跳ねることができます。こうしてくっついた犬や猫・人の血を吸います。
同じように血を吸う蚊はメスだけが吸血するのと比べて、ノミの場合はメスもオスも関係なく吸血するのが特徴です。
卵は最短で2日程度で孵り、幼虫として4日〜20日過ごし、1週間ほどでサナギから成虫になります。卵は高温に弱いため床や草むらへ落ちていき、そこで孵化・成長していきます。成虫のメスが吸血すると、2日以内に卵を産みますが、1日あたりの産卵数は約20〜40個、一生での産卵数は約400個と言われています。
このようにして一度増えると爆発的に増えていってしまいます。
一方、マダニは昆虫ではなくクモの仲間です。マダニの成虫は3〜8mmほどの大きさですが、吸血すると体が膨らみ、10〜20mmにもなります。ノミと同じくマダニも予防が大切です。
ノミは外の草むらだけでなく、家の中のベッドやカーペット・クッションなど、室温が高いところでも繁殖していきます。ノミは13℃以上の気温で活動することができるので、夏場はもちろんですが、冬だったとしても暖かい室内では注意が必要です。
お散歩中に草むらやノミのついた猫から犬の体に寄生したものが家の中に入り込み、部屋の中で増殖してしまうこともあるため、室内飼いだからと言って油断しないようにしましょう。ただ、お散歩中に草むらを避けることは難しいかと思いますので、しっかり予防薬 (駆除薬)で事前に防いであげることが大切になってきます。
動物用医薬品ではない市販の虫除けスプレーは、お手軽で価格も安く、使用成分によってある程度の忌避効果が期待できますが、作用時間が短かかったり、確実な駆虫にならない可能性もあったりなどデメリットもあります。使用を考えている場合は一度動物病院へ相談してみると良いでしょう。
また、人間用の虫除けスプレー・殺虫剤などは成分によっては犬に害のあるものもありますので犬の近くで使用する際には注意が必要です。
ノミに寄生されると以下のような症状が見られます。
毛に黒い粒々がついていた場合、濡れティッシュなどの上に置いてみてください。赤く滲んだらノミの糞でしょう。
また、ノミが寄生することで皮膚炎やアレルギーになったり、子犬の場合は貧血になったり、ノミが媒介する瓜実条虫(サナダムシの一種)という寄生虫に感染することがあります。
もちろんノミが人を刺すこともあるので、しっかり予防を行うことが重要となります。
ノミの寄生を起こさないための予防法としては以下が挙げられます。
予防薬(駆除薬)にはおやつや錠剤のような経口タイプや皮膚に垂らすスポットタイプなど様々な種類がありますので、それぞれの犬や生活スタイル・体に合った薬をあげるようにしましょう。
それではもし犬にノミが寄生しているのを見つけたら、どうしたらよいのでしょうか?
まず、見つけたとしても無理に取ろうとして指で潰してしまわないようにしてください。ノミを潰してしまうと卵が体内から出てしまったりします。
無理に取ろうとせずに、水に浸けたりした方が良いですが、全てのノミを目視しながら取り除くのは不可能に近いため、駆除薬で駆虫するようにしましょう。
市販の駆除薬だと効果が十分ではない可能性があるため病動物病院での駆虫・予防をおすすめします。
ノミに寄生されると皮膚炎の症状が出ていたりする可能性もありますので、一度病院で診てもらうと良いでしょう。
また、一度家の中でノミが大量発生すると、犬の体の方のノミを綺麗にしても、家の中に残っているノミからまた感染することもあります。掃除機をかけたり、洗えるものは洗濯したり、駆除剤を撒いたりするなどして生活環境も清潔にしてください。
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