マグダは、22年間、動物救援団体に関わり、18年前には自ら猫のシェルター「Katie's Place(キティズプレイス)」をオープンしました。以来、Katie's Placeは猫専門のシェルターとして大きな成長をとげています。Katie's Placeは猫にとって最後の受け皿であり、いつも満員です。
2022/08/08
猫を飼うことをお考えですか?
シェルター(猫の保護施設)では、怖がりな猫もよく見かけます。そのため保護施設に入ることになる猫も少なくありません。
多くの家庭では、人見知りする猫や、彼らの要求を受け入れることが難しい現状があります。神経質な猫や警戒心の強い猫は、間違った受け入れ方をすると、飼い主の手や足に噛みついたり、引っ掻いたりなど攻撃的な行動を取るようになり一緒に暮らすことが難しくなるからです。
それでは、こうした人見知りする子猫が愛され、安全で、安心して一生を過ごせるような場所はどのようなところなのでしょうか。そのためには「特定の生活環境」を備えた素晴らしい家族が必要です。
この記事では、人見知りの猫を飼うときに知っておくべき心得を紹介します。
【 目 次 】
猫の社交性は生後10〜12週の間に身につくと言われており、その頃に子猫は何らかの形で人間と触れ合わないと社交性が著しく損なわれてしまいます。
そのために多くのレスキュー(保護活動をしている団体)では、野良猫や元野良猫を引き取リ、社交的な性格に育てるためのボランティアを行っているほどです。
しかし、どんなに社交性を身につけた子猫でも、"問題 "を抱えた猫に成長することもあります。
そもそも猫は感受性が強く、家具の位置変更、外出、大きな音、嗅ぎ慣れない匂いなど私たちが日常的に行っている多くのことにうまく対応できない動物です。
もしすでに家に先住猫がいる場合は、特別扱いせず一緒に飼うようにしましょう。社交性を身につけ、落ちついている先住猫は、人見知りする新しい猫の相手として最適だからです。穏やかな猫ほど安心感を与え、内気な新入りの猫を社交的にするのに貢献します。
一方で2匹(またはそれ以上)の人見知りする猫だとお互いに絆を深めてしまい、人見知りが激しくなり、どちらも飼い主との関係を築くことができなくなるので注意しましょう。
新しく猫を飼う前に、飼い主のライフスタイルと合うかどうかを見極める必要があります。
まず人見知りする猫を初めて飼う場合、子供がたくさんいる家ではうまくいかないことが多いです。また大音量の音楽や夜更かしもNGです。
つまり人見知りの猫にとって、定期的に状況が変わり、人の出入りが多い家に慣れるのは難しいことなのです。
そのため可能であれば、猫を家の中でも比較的狭い場所に限定して飼うか、猫専用の部屋を作るようにしましょう。部屋を分けることは来客が来た際や他の動物と猫を一緒に飼うとき、またお子さんが小さくて猫と一緒にすることに不安なときにも有効な手段となります。
猫は隠れるのも好きな動物です。特に人見知りの猫なら尚更です。
新しく飼うことになった人見知りの猫には、家の中で隠れることができる場所を用意してあげましょう。ただし、必要なときに手が届きにくくて困ってしまう場所は避けてください。
また猫は狭い場所に入り込むことがあるので、家具は少ないほうが良いです。
子猫を初めて家にお迎えするときは、慌ただしくないときにお迎えするようにしましょう。
引っ越し、旅行、帰省などのイベントや、来客の無い時期がベストです。
猫が新しい環境に馴染みやすくなるために、お迎え初日やそれまでに十分な準備をしておきましょう。
猫は縄張り意識が強いため、猫だけのスペースを準備してあげることが重要です。お迎えしてから数日のうちはケージの中で過ごせるような環境を整えてあげましょう。ケージの中には、ごはんやお水はもちろん、トイレや寝床を用意してあげましょう。
保護施設から保護する場合は、いつも食べていたごはんや好きなおやつなどをあらかじめ確認しておくのもおすすめです。また、自分や親猫のにおいが付いた毛布やおもちゃをもらえる場合は、ケージの中に入れてあげると安心するかもしれません。
なお、ケージの扉は開けておき、猫が自分からケージの外に出てきてくれるまではあまり声を掛けたりせず、静かに見守ってあげましょう。
最後に、よく調べてできる限り栄養価の高いフードを与えてあげることが大切です。わかるまでに時間がかかるかもしれませんが、猫に合った最適なバランスを見つけるようにしてください。
また猫はこだわりが強い動物として知られており、一度慣れてしまった環境の変化を好まず、食べ物の変化も好きではありません。そのため食べるフードの形や大きさ、口当たり、食感などの変化にとても敏感です。
味覚が偏る前から様々なレシピのご飯を与え、いろいろな食感や味に触れさせておくと歳をとってからもいろいろな種類のフードを食べてくれるようになります。
猫が喜ぶフードを見つけて、毎日、時には何年も食べさせ続けている人も多いと思いますが、購入できるフードが変わった際や、特別な食事を与えなければならない時に、猫が食べるのを拒否する恐れがあります。そうならないためにも獣医師や猫の専門家は、早い段階で猫の食事に変化を付けることを提唱しているほどです。
子猫のうちは社交性を持たせるように心がける必要がありますが、新しい環境に慣れてきた猫は自分だけの場所が必要となります。ですから、触れ合いたい気持ちを我慢し、一歩下がってそっとしておいてあげることが大切です。
この間は何かを強制してはいけません。たとえば無理やり撫でたり抱っこしたりなど、です。ただでさえ新しい場所で警戒しているのにすぐにつかんだり、抱き上げたりすると余計に怖がることがあります。
ただし、完全に無視をしてしまうのもよくありません。人見知りの猫を安心させるためには、落ち着いて話しかけ、距離をとることが大切です。
直接目を合わせないようにし、もし合わせてしまった場合は目を閉じるか、ゆっくりと瞬きをしてそのまますっと視線を逸らして威嚇していないことをアピールしましょう。また、近くの床に寝そべって猫の方向に手を伸ばし、猫が寄ってくるようにします。
また、猫が慣れて近づいてくるようになったら、猫の横から後頭部や肩のあたりをなでるようにするとよいでしょう。まだ人間に直接触られることを嫌がる猫には柄の長い孫の手を使うとよいでしょう。
孫の手の「ひっかく」部分を使って、ゆっくりと手を伸ばして猫を優しくなでてあげましょう。こうすることで、飼い主が近づかなくても、猫が触られることに慣れてくれます。
人見知りや怖がりということは、それ自体がネガティブな性格の持ち主であることを表しています。そのため受け入れる環境を間違えると、人見知りで怖がりな猫の行動が一気にエスカレートしてしまうこともあるのです。
特にストレスは、社交性を持った猫でも不適切な行動を引き起こす可能性があり、人見知りの猫であれば尚更大きな影響を与えます。
そうした猫がストレスを感じていることによる影響は、以下のような体調や行動の変化として見られます。
ストレスがかかることで、排泄が減少したり、逆に下痢などを起こして排便の回数が増えたりすることがあります。また今までトイレでできていたのに、粗相が増えることもストレスを感じているかを見極めるポイントです。
ストレスを感じることで、必要以上に身体を舐めたり、掻いたり、噛んだりと執拗なグルーミングをすることがあります。
突然、飼い主の手や足に噛みついたり、引っ掻いたりなど攻撃的な態度をとるときには、猫にとって何か嫌なできごとが起こっていると考えるのがいいでしょう。
こうした行動は、人見知りの猫にとって最適ではない環境で飼われた場合に簡単に起こります。上記に示すようなストレスの兆しを見逃すことなく、今の環境が猫にとって適切か、改善できることはないか以下の記事を参考に猫の行動を見ながら考えてみましょう。
繰り返しになりますが、最初は大変でも我慢して人見知りの猫が望む居心地の良い環境を用意してあげましょう。少しの辛抱と愛情、そして信頼を得ることで彼らはすぐに安心して快適な生活を送れるようになります。
そして、きっといつの間にか幸せな家族の一員になっていますよ!
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