ペットフード業界で働くこと9年目。中学生の頃よりビションフリーゼ(メス、毛が薄め)のパピの姉として育つ。それ以来、白くてふわふわな犬が好き。趣味はビショングッズ収集。図書館司書の資格をもち絵本の読み聞かせやお話し会なども行っていた。好きな絵本は「どろんこハリー」。将来は犬と一緒に心を開いて読書を楽しむ社会貢献もしたいと思っている。
2023/03/08
旬の野菜を楽しむ私たちと同じように「犬にも一口分けてあげたいな」と思う飼い主も多いのではないでしょうか。
ましてや野菜の多くは、ビタミンや食物繊維のような栄養素が豊富で健康に良いといった話も聞いたことがあるかもしれません。
でも、その野菜、本当に犬が食べても大丈夫なのでしょうか?
結論から言うと「犬に与えても大丈夫な野菜とダメな野菜」があります。
また大丈夫な野菜でも与え方には注意が必要なものもあり、飼い主としてしっかり理解しておく必要があります。
この記事では、犬に野菜を与えたい飼い主のために「与えても大丈夫な野菜」と「与えてはダメな野菜」について、またその与え方について解説します。
【 目 次 】
最初に与えても大丈夫な野菜を一覧でご紹介します。
続いて、ダメな野菜を紹介します。
ネギ科の野菜(たまねぎ、長ネギ、ニンニク、ニラなど)、ぎんなん、とろろ芋・長いもなど
これらの野菜を与えてはいけない主な理由は、犬にとって有害な成分が含まれているからです。
中には加熱調理することで成分が消えて大丈夫なものもありますが、ネギ科の野菜のように加熱しても消えることがないものも含まれるので、上記で示した野菜を与えるのは避けましょう。
以下では、与えても大丈夫な野菜によって犬の健康に期待できる効果を野菜ごとに紹介します。
彩りや見栄えがよく、手作り食やカフェのドッグメニューなどでも良く使われるブロッコリーは、「野菜の王様」とも呼ばれるほど栄養豊富な野菜です
そんなブロッコリーが、犬の健康維持に期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
ブロッコリーに関するより詳細は「犬にブロッコリーを与えても大丈夫?食べてもよい適量と注意点を解説」にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
どの季節でも手に入りやすく、手作り食やカフェのドッグメニューなどでも良く使われるキャベツは、ビタミンや食物繊維はもちろん、人間用の胃腸薬にもなる成分も含む栄養豊富な野菜です。
そんなキャベツが、犬の健康維持に期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
キャベツに関するより詳細は「犬にキャベツを与えても大丈夫?食べてもよい適量と注意点を解説」にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど栄養豊富なトマトは、リコピンやβカロテンなどの抗酸化作用のある成分や、カリウムやビタミンCなどの利尿作用や免疫力の向上に役立つ成分が含んだ野菜です。
そんなトマトが、犬の健康維持に期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
トマトに関するより詳細は「犬にトマトを与えても大丈夫?食べてもよい適量と注意点を解説」にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
どの季節でも手に入りやすく、野菜の中でもカロリーの低い野菜としてダイエット食などでも良く使われる「にんじん」。
そんなにんじんが、犬の健康維持に期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
にんじんに関するより詳細は「犬ににんじんを与えても大丈夫?食べてもよい適量と注意点を解説」にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
夏野菜の代表格とも言われるきゅうり。
約95%が水分なので栄養素がないと思われがちですが、カリウムやβカロテン、ほかにも食物繊維やビタミンKなど犬の健康維持に役立つ栄養素を含んでいます。
そうした栄養素によって期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
きゅうりに関するより詳細は「犬にきゅうりを与えても大丈夫?食べてもよい適量と注意点を解説」にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
どの季節でも手に入りやすく、長期保存ができて幅広い料理に使える「じゃがいも」。
そんなじゃがいもは、豊富な炭水化物の他、ビタミンCにビタミンB6、カリウム、食物繊維など犬の健康維持に役立つ栄養素を含んでいます。そうした栄養素によって期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
じゃがいもに関するより詳細は「犬にじゃがいもを与えても大丈夫?食べてもよい適量と注意点を解説」にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
寒くなってくるとおやつに食べたくなる甘くておいしい「さつまいも」。
そんなさつまいもは、豊富な炭水化物の他、ビタミンCやカリウム、食物繊維など犬の健康維持に役立つ栄養素を含んでいます。そうした栄養素によって期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
さつまいもに関するより詳細は「犬にさつまいもを与えても大丈夫?食べてもよい適量と注意点を解説」にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
日本人の食卓には欠かすことのできない定番野菜の大根。
そんな大根は、根(白い部分)は淡色野菜、葉は緑黄色野菜であり、それぞれに犬の健康維持に役立つ栄養を含んでいます。そうした栄養素によって期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
大根に関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
苦味が特徴のピーマン。夏が旬で、ビタミンCやβカロテンが豊富な食材です。
そんなピーマンが含んでいる栄養素によって期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
ピーマンに関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
ハロウィンのモチーフとしてよく知られている「かぼちゃ」。可食部の約20%が炭水化物と言われており、エネルギーを補給するのに役立つ食材です。
そんなかぼちゃが含んでいる栄養素によって期待できる効果には以下のようなことが挙げられます。
かぼちゃに関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
ほうれん草には、βカロテンやビタミンB類などのビタミン類、その他にも鉄分やマグネシウムなどの犬の健康維持に役立つ栄養素を含んでいます。期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
ほうれん草に関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
白菜には、ビタミン類(βカロテン、ビタミンC、ビタミンK)や食物繊維、カリウムなど犬の健康維持に役立つ栄養を含んでいます。期待できる代表的な効果には以下のようなことが挙げられます。
白菜に関するより詳細は以下の記事にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
犬に野菜を与える際には、いくつかの注意点があります。
犬は、食べ物を噛まずにそのまま飲み込んでしまうことがあります。
柔らかい野菜であればそのままあげてもいいのではと思われるかもしれませんが、場合によっては喉に詰まらせる可能性もあります。
丸呑みしても大丈夫なサイズに必ず小さくカットしたり、すりつぶしたりしてからあげるようにしましょう。
野菜の多くは、生で与えても問題ありませんが、ブロッコリーのように消化しやすいように火を通して与えたほうが良いものもあります。
ただし、茹でるとビタミンなどの栄養素が水に流れ出ますので、蒸したりレンジで加熱したりするのもおすすめです。
皮や種の他、茎や芯のある野菜を与えても大丈夫かどうかは、野菜によって異なります。
例えば、キャベツの芯は与えても問題ありません。ただし、子犬など消化器官が未発達の場合は、火を通したうえで細かくして与えるなど注意は必要です。
同様に、ブロッコリーの茎も与えても大丈夫ですが、とても固いので、厚めに皮をむいてから火を通してあげましょう。また、与える際も前述の通り小さくカットして上げる必要があります。
一方で、トマトの葉や茎には「トマチン」という有毒な成分が含まれているので与えてはいけません。
このように与えても大丈夫な野菜であっても皮・種・茎・芯まで一緒に与えて良いかは野菜によって異なるので、一つ一つ確認してから与えるようにしましょう。
野菜を与える量は、1日の必要摂取カロリーの10%程度にし、野菜を与えた分の主食を減らしてカロリーオーバーしないよう注意しましょう。
人間に1口サイズの野菜も、カラダの小さい犬にとってはかなりのカロリーになります。
そもそも犬に必要な栄養素は、総合栄養食と記載のあるドッグフードに十分含まれており、逆にいくら栄養素が豊富な野菜であってもそれだけでは不十分です。
そのためドッグフードを主食として、野菜はおやつ、またはご褒美として与えるようにしましょう。
総合栄養食については「「犬や猫の主食になる「総合栄養食」とは?選び方や注意すべきポイントなどを解説」に詳しくまとめているので参考にしてみてください。
与えてはダメな代表的な野菜についてより詳細の理由を紹介します。
1年中手に入りやすく、人間にとっては血液サラサラ効果など健康に良い野菜として定番のたまねぎ。しかし、犬にとってたまねぎは中毒症状を引き起こす危険な食べ物です。
たまねぎを食べてしまうと、まずは嘔吐・下痢などの消化器症状が見られることがあります。 また、腎臓へ影響を与えることによりヘモグロビン尿と呼ばれる濃い色の尿がでることもあるなど、以下のような様々な症状が報告されています。
たまねぎに関するより詳細は「犬にたまねぎを与えるのは絶対ダメ!中毒症状や対処法を解説」にまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
野菜の多くは栄養豊富で、旬な野菜が持つ美味しさが好きな犬は多く、食べムラのある犬の栄養補助にも役立ちます。
一方で、美味しい野菜を犬に食べさせたいと思う気持ちから、量を与えすぎたり、与えてはダメなものたべさせたりすると犬を苦しめることになりかねません。
あくまでも、与える量は1日の必要摂取カロリーの10%のおやつ程度にとどめ、与えた分の主食を減らしてカロリーオーバーしないよう注意しましょう。
野菜の他に犬に与えても大丈夫な果物とダメな果物については、以下の記事で解説していますので、ぜひ、合わせてご覧ください。
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