犬猫専門の動物園でアルバイトした事をきっかけにペット業界へ。以降、ペットショップ、ペット専門問屋、店舗開発などペットに関わる仕事を経験後、現在はNOW FRESHの営業として日々活動中。
2021/04/27 更新日:2022/8/1
安心して与えられる「プレミアムドッグフード」を購入しようと思ったことはありませんか?また既にプレミアムドッグフードを与えているという方も少なくないかもしれません。
「プレミアムドッグフード」は、安全性や品質に配慮し、犬の健康をきちんと考えた栄養バランスで作られているドッグフードです。
ただし、実のところ「プレミアムドッグフード」に関する明確な定義はありません。そのため同じ「プレミアムドッグフード」と書かれていてもその判断基準は各メーカーによって異なるのが実情で、どれを選べば良いか悩んでしまう方もいるかも知れません。
この記事では当社が取り扱うプレミアムドッグフード「NOW FRESH™(ナウフレッシュ)」の各原材料がどのような理由で採用されているのかを解説していきます。
すべてのプレミアムドッグフードに当てはまる内容ではないですが、一つ一つの原材料の役割を理解して、愛犬にあった食事選びに役立ててみてください。
【 目 次 】
繰り返しになりますが、「プレミアムドッグフード」に明確な定義はありません。
ただし、安全性や品質に配慮し、犬の健康をきちんと考えた栄養バランスで作られたフードが、一般的に「プレミアムドッグフード」と呼ばれています。
特徴としては、以下のようなことが挙げられます。
・人工香料、人工着色料などの添加物を使用していない
・人工保存料や合成酸化防止剤を使用していない
・主原料として動物性タンパク質(肉や魚)を使用している
・副産物を避け、ヒューマングレードと呼ばれる安全性の高い食材を使用している
さらに、上記に加えてペットの体調を整える目的の機能性成分を追加したり、より安全性を担保した食材を選択したりしている商品も存在します。
・グレインフリー・グルテンフリーなど、アレルギーや消化機能を考慮した食材を使っている
・プロバイオティクスやスーパーフード、ハーブなどの機能性食材が配合されている
・遺伝子組み換え食品や成長ホルモンを使った畜肉を使用していない
・食材等の産地や飼育・栽培環境が分かるトレーサビリティが徹底されている
こうした特徴から犬のために品質や安全性にこだわったものが多いことを理解いただけるのではないでしょうか。
それでは一例として、当社が扱っているプレミアムドッグフード「NOW FRESH ™ Grain Free スモールブリード アダルト」に使用されている原材料はどうなっているのかみていきましょう。
タンパク質源として、レンダリングミートミールや肉副産物を一切使用していません。100%フレッシュな生肉・鮮魚+グレインフリー+豊富な野菜・フルーツを使ったほどよいタンパク質バランスのレシピで体調のコントロールがしやすいプレミアムドッグフードです。
NOW FRESH 詳細パッケージの裏には以下のように原材料について記載されています。
【原材料】ターキー生肉(骨抜き)、乾燥鶏卵、エンドウ豆、ポテト、ポテト粉、エンドウ豆粉、ナチュラルフレーバー(チキン由来)、フラックスシード、キャノーラ油、サーモン生魚(骨抜き)、ダック生肉(骨抜き)、ココナッツ油、リンゴ、エンドウ豆繊維、トマト、アルファルファ、ニンジン、カボチャ、スイートポテト、スクワッシュ(カボチャ類)、バナナ、ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ザクロ、パパイヤ、レンズ豆、ブロッコリー、乾燥チコリ根、パセリ、ペパーミント、乾燥ローズマリー、炭酸カルシウム、リン酸一カルシウム、トリポリリン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化コリン、ビタミン類(ビタミンEサプリメント、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸塩(ビタミンC源)、ナイアシン、d-パントテン酸カルシウム、ビタミンAサプリメント、硝酸チアミン、リボフラビン、β-カロテン、ビタミンB12サプリメント、ビオチン、塩酸ピリドキシン、ビタミンD3サプリメント、葉酸)、ミネラル類(硫酸第一鉄、タンパク質キレート亜鉛、タンパク質キレート鉄、セレン酵母、酸化亜鉛、硫酸銅、タンパク質キレートマンガン、タンパク質キレート銅、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム)、タウリン、乾燥ラクトバチルス・アシドフィルス発酵生成物、乾燥エンテロコッカス・フェシウム発酵生成物、DL-メチオニン、L-リジン、塩化カリウム、緑茶抽出物、ユッカシジゲラ抽出物、L-カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール)
原材料表示は、含有量が多いものから順番に表示するというルールがあります。つまり主原料(原材料の1~3番目に書かれている原料)には、ターキー生肉(骨抜き)、乾燥鶏卵、エンドウ豆が使われていることがわかります。
NOW FRESH™(ナウフレッシュ)は,主なタンパク質源として「動物性タンパク質」の骨抜きターキー生肉を使っていることが分かります。さらにブランドページを合わせて見てみると、ミールフリーの「100%フレッシュな生肉」を使用していることから、動物性タンパク質に対してこだわりを持ったフードであることが理解できます。
▼ドッグフードの「ミール」については、以下の記事を参考にしてみてください。
ちなみにターキー生肉(骨抜き)は、「新奇タンパク質源となりえる肉」です。
これまでターキーを主原材料としたフードを与えていない子で、何かしらの食物アレルギー(食物過敏症)に悩んでいる場合は、「新奇タンパク質」を主原料としたレシピに変更してみることで良い結果が得られる可能性があります。
▼「新奇タンパク質」については以下の記事を参考にしてみてください。
原材料の中に表示がない、つまり使用していない原材料を見ることも大切です。
NOW FRESH™(ナウフレッシュ)は、トウモロコシ、小麦、大豆など穀類、グルテンを含む原材料の記載が一切ありません。つまり穀類不使用=グレインフリー・グルテンフリーのドッグフードであることがわかります。
穀類は、アレルギーの原因や肥満の原因になりやすいと言われています。犬に合う、合わない素材が分かっている場合は、「原材料表示に記載がない」ことも確認することが大切です。
▼「グレイン・グルテン」が犬に与える影響については以下の記事を参考にしてみてください。
また同様に、健康維持の妨げになる恐れのある「人工的な保存料(エトキシキン・BHAなど)人工香料・着色料」の記載がないことが確認できます。長期保存することや色味を良くしたりすることに使われることがありますが、本来、犬が摂取する必要がない成分です。
気になる方は、体に良くないかもしれない素材が表記されているかどうか確認するとよいでしょう。
卵は、犬が必要とする最適なバランスの必須アミノ酸の供給源となる、いわゆる「完全タンパク質」食品です。
アミノ酸スコアの表を見ていただいても、他の食品と比べてそのバランスが優れていることがわかると思います。
ただし、アミノ酸スコアはあくまでその食品単体の評価したものであることは理解しておく必要があります。つまりアミノ酸バランスが違ういろんな食品を摂取すれば、アミノ酸の利用効率は変化します。
また、アミノ酸スコアが100である食品の中でも、それぞれの「必須アミノ酸の含有量」にはばらつきがあります。これらを最大限体に利用させようと思ったら、多くの食材を犬の体にあった量バランスよく食べる、結局はこれが最もいい方法となります。
原材料の3番目に表記がある、エンドウ豆は、炭水化物、繊維、タンパク質、および多くの必須ビタミンとミネラルの供給源となります。
特にタンパク質源として、犬と猫が必要とする必須アミノ酸のほとんどを含んでいます。また、健康的な消化をサポートする不溶性繊維、可溶性繊維、難消化性デンプンも含まれています。さらに、抗酸化作用を期待できる化合物も含まれており、ガンなどのさまざまな病気に対し良い影響がある可能性が示唆されています。
▼「エンドウ豆など豆類」については以下の記事を参考にしてみてください。
原材料の4番目にはポテトの表記があります。
ポテトは、栄養面と機能面の両方で多様なペットフードのレシピ作りに役立つ食材です。
栄養面では、タンパク質や炭水化物、食物繊維、ビタミン、ミネラルといった多くの重要な栄養素を含みます。また機能面では、ポテトに含まれる炭水化物の成分によって、ドライフードの粒の形を整えたり歯ごたえのある食感を可能にしたりしています。
▼「ポテト」については以下の記事を参考にしてみてください。
サーモン生魚(骨抜き)、ダック生肉(骨抜き)の次にはフラックスシードの表記があります。フラックスシード (アマニ) はリンシードとも呼ばれる、亜麻植物の種子です。
栄養価の高さからスーパーフードとも呼ばれ、食品やドッグフードなどに幅広く使用されています。スーパーフードと呼ばれる理由の一つとして、αリノレン酸が豊富に含まれていることが挙げられます。
αリノレン酸は多価不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸に属する脂肪酸で、皮膚や被毛の健康維持に必要不可欠な栄養素です。
▼「脂肪酸」については以下の記事を参考にしてみてください。
ベリー類は、果物の中でもドッグフードの原材料として使われることが多い食材です。
NOW FRESH™(ナウフレッシュ)に使われているブルーベリー、クランベリー、ブラックベリーの3種のベリーには、抗酸化作用を持つプロアントシアニジンやルテイン、ビタミンE、腸内環境の正常化や便秘の解消、デトックスなどに役立つ食物繊維など、犬の健康維持やアンチエイジングに役立つ成分が豊富に含まれています。
ベリー類と似た効果が期待できる果物として、ザクロが挙げられます。
ザクロにも、抗酸化作用があるポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれています。
なお、ザクロには、アントシアニンだけではなく、タンニンというポリフェノールの一種である物質も含まれているため、他の抗酸化作用を持つポリフェノールを含む果物と比較してより高い抗酸化力を発揮する事が期待できます。
どれも聞きなれない原材料かもしれません。ただラクトバチルス・アシドフィルス、エンテロコッカス・フェシウムについては、動物の腸内に生息する有益な微生物( いわゆる善玉菌)である「プロバイオティクス」と説明するとわかる方も多いのではないでしょうか。
同様に、乾燥チコリ根については、「プレバイオティクス」と説明するとピンとくる方もいるでしょう。
そう、ドラッグストアの商品棚でよくみる「プロバイオティクス」「プレバイオティクス配合」のそれです。
つまりこれらの原材料は、お腹の健康を維持する目的で使用されています。
▼「プロバイオティクス」「プレバイオティクス」については以下の記事を参考にしてみてください。
プレミアムドッグフードの「NOW FRESH™(ナウフレッシュ)」で使用している原材料についてその理由と合わせて詳しくみてきました。他のプレミアムドッグフードと比較すると、同じプレミアムドッグフードと書かれていても、それぞれのメーカーの考え方が現れていて、どれも同じ成分で作られた食事ではないことがわかると思います。
特に「NOW FRESH™(ナウフレッシュ)」は、今回紹介した材料の他にも、機能性成分を多く含むフルーツや野菜をたっぷり20種以上使用するなどたくさんの材料を使用したドッグフードです。それでいてタンパク質・炭水化物・脂質の絶妙な栄養バランスを実現しているところが特徴です。
つまりプレミアムドッグフードだから必ずしも愛犬にとって良い食事というわけではなく、その子の健康や生命を支えるために必要な栄養素を含んでいるかどうかが大切となります。
また犬が生き物である以上個体差があるため、栄養バランスやメーカーの考え方も参考にしながら、犬の体調や好みに合ったものを選んでいきましょう。
NOW FRESH (ナウフレッシュ)は、とことん素材の鮮度や製法にこだわった総合栄養食のドッグフード・キャットフードです。乾燥肉やミートミール不使用だから、食材のうま味が活きて、新鮮なおいしさを味わうことができます。
タンパク質源として、レンダリングミートミールや肉副産物を一切使用していません。100%フレッシュな生肉・鮮魚+グレインフリー+豊富な野菜・フルーツを使ったほどよいタンパク質バランスのレシピで体調のコントロールがしやすいプレミアムドッグフードです。
NOW FRESH 詳細